建築設計論U・同演習 
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しており、
ここで提案されている案は全てフィクションです。
Hall & Cultural Exchange Complex in Yokohama

課題内容

 本課題は、神奈川県の文化芸術の創造拠点を提案することを目的としている。敷地は、横浜市山下町地区で、横浜開港150周年に向け、「神奈川の顔としてふさわしい拠点づくり」をコンセプトに整備された神奈川芸術劇場(県立新ホール)の場所とする。この施設は、市街地再開発事業の連続した街区に位置しており、現在の建築は、新しい県立ホールとNHK横浜放送会館を中核として施設整備が行われている。この課題では、県民の文化芸術の拠点づくりとして、同じ敷地を使って、本格的な大型ホール(800席)と交流施設(小規模図書館・多目的ホール)を複合させ、さらに敷地内の文化財を活かして外部の広場空間の提案を求めることとする。

 設計にあたって、下記のことを考慮しながら新たな文化施設の提案を求める。
  1・本格的な舞台芸術作品を鑑賞できる施設を見学し、ホール建築の設計を学ぶ。
  2・複合される交流施設によって創造・交流を創出する建築空間を提案する。
  3・都市の中で賑わいをつくりだす都市広場と都市建築のあり方を考える。

敷地及び周辺条件
 敷 地 面 積 : 6,400u
 用 途 地 域 : 商業地域
 建 蔽 率  : 80%
 容 積 率  : 600%
 そ の 他  :  防火地域、第7種高度地区(高さ31m以下)

建築概要
 構  造  : 鉄筋コンクリート構造または鉄骨造
 規  模  : 8,000u程度
 階  数  : 適宜
 必要諸室 : (下記を参考とするが、適宜考えて提案も可)
  1・ホール施設(5,000u)
    ・ホール(800席 音響に配慮した本格的なホール・平土間は不可)
    ・ホワイエ
    ・楽屋(大きさの異なる楽屋を複数)
    ・リハーサル室(上演のリハーサルを主用途とし、舞台の大きさを確保)
    ・練習室(20u程度と40u程度のものを複数)
  2・交流施設(2,000u)
    ・ロビー
    ・カフェ・レストラン
    ・多目的スペース(展示やミニコンサートなど多目的な利用150u×3ヶ所)
    ・図書館(開架書庫・読書ラウンジなど1,000u)
  3・広場(外部)
  4・管理施設
    ・事務室
    ・駐車場(各施設の搬入用と身障者用のみ、来客用は近隣の駐車場を利用)
  4・その他
    ・各施設に必要なトイレ、倉庫など
    ・機械室

Y.Ikeda
S.Kano
Y.Masui
K.Masuzawa
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