建築デザインW・同演習 
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しております。
Media store as Daikanyama Hillside Terrace Annex
代官山ヒルサイドテラス・アネックスとしての「これからの本屋」

課題概要
 建築の設計において、public(公共)は欠かせない概念の一つである。社会生活を行う上において無意識に使用している施設全てに、public(公共)は存在している。この課題は、住宅と商業が入り交じった場所である代官山に敷地を選び、代官山ヒルサイドテラスのアネックスとして、「これからの本屋」とはなにか?を考えることで、公共の意味を問うものである。
 
 現在の本は、文化の根元的メディアとして数百年の歴史を持っている。しかし、この伝統的メディアは、iPhoneやiPadの普及に伴って、デジタルメディアに急速に取って代わられつつある。現在の本が全てデジタルメディアに取って代わられると考える専門家は少ないが、その関係性は大きく変化していくに違いない。最近では、デジタルメディアに対してプリントメディアという言葉が使われるようになり、その流通システムも、アマゾン(amazon.com)に代表されるように、急激な変化をとげている。本屋はもはや本の物流拠点としてだけではなく、様々な機能・役割が付加されたメディアストアとして、新しい公共性を獲得しつつあるのかもしれない。以上の様な現状をふまえた上で、最先端のおしゃれな町でもある代官山に、あなたが考える新しいメディア・サービス施設を提案し、これからのメディアと都市生活の関係を記述してほしい。
 
 また、槇文彦氏が35年の歳月をかけて作り出した代官山ヒルサイドテラスのアネックスとして周辺環境を読み込み、都市と生活の関係を考えることもこの課題の目的の一つである。

敷地条件
  東京都渋谷区猿楽町 1030u
建築条件
  構造自由・階数自由・地下可能(敷地には一部高低差があるが、無視しても良い)
建築規模
  延床面積 1500u程度
施設内容
  メディアストア機能・小ホール機能(100〜150人)・展示情報機能・カフェなど+提案プログラム
  管理機能(事務室・従業員控室・倉庫・トイレ)
  搬出入・荷さばき室・機械室(延床面積の7%)
  駐車スペースは設けなくとも良いが、メンテナンス、搬入などのサービス経路を考慮する
  管理、サービスのスペースを確保し、周辺環境も含めた提案を必ず行うこと

K.Kishida
D.Sato
K.Ando
K.Takeda
M.Tamae
S.Kanamaru
N.Okoshi
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