建築デザインV・同演習 |
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しております。 |
都市に住まう「開かれた住宅」 エコフレンドリーなホスティングハウス |
課題主旨 東京の都心で生活する家族のための住宅を設計する。敷地は表参道に面した場所で、周囲にはファッションブランドやデザインショップのフラッグシップ店が集り、美術館やギャラリーなどの文化的な施設もある。かつては閑静な住宅街であり、今でもその名残りを見ることができる。「職」の中に「住」が混在するエリアである。こうした都心での生活を成立させるためには、家というプライベートな領域に他者を招き入れることが、物理的にも経済的にも必要になってくる。施主は夫、妻、2歳の娘の3人家族で、休日には友人達を自宅に招いて一緒に過ごせるようなホスティングハウスを希望している。また、屋上テラスやバルコニーなどの屋外生活空間も積極的に取り入れたいと望んでいる。 建築には彼らの住宅としての他に、時折上京する妻の母親が使う住宅(ゲストルームとしても使用する)、夫の職場(事務所)、そしてそのフラッグシップスペースを併せ持つ複合建築とする。夫の職種は各自自由に設定してよい。また、フラッグシップスペースは、夫の職業に関連させたギャラリー、カフェ、店舗、その他一般の来客があるスペースとして提案すること。そして、エコフレンドリーなアイディア、周辺環境への配慮を盛り込み、職と住の隣接する都市生活像への提案を盛り込むこと。家という本来はプライベートな建築に積極的に他者を招き込み、魅力的な生活像を生み出す開かれた場所を提案してほしい。 敷地 東京都港区 設計条件 ・敷地面積 160u ・要求面積 100u ・延べ面積 300u以下 ・絶対高さ 10m ・建蔽率 70% ・容積率 240% ・構造及び階数は自由 ・近隣の商業ビルや美術館を見学して、客を招きいれる魅力的な空間を研究すること 要求諸室 ・住宅 110uBR> ・母親住宅 30u ・事務所 70u ・フラッグシップスペース 40u ・玄関、廊下、階段室、EV、機械室 ・合計 250u程度 |