建築設計論U・同演習 
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しており、
ここで提案されている案は全てフィクションです。
Creators Village

課題内容

横浜市の中心市街地である関内・関外地区は、港の発展と共に、政治・経済の表舞台として都市機能が集積し、都市が形成されてきた。その歴史的記憶は、都市遺産として都市の中に残されている。しかし、戦災によって都市構造を大きく変化させ、戦災復興時1950年〜60年の都市計画において、欧米の街区型都市構造を取り入れ、街区を縁取るように建てられた4階建て程度の共同住宅群が200棟以上も残されている。建設から50年程度を経て、再開発されたビルもあるが、小規模で複雑な所有形態などの要因から放置され、空室化や老朽化が進み、そのまま取り残されているビルも多い。本来、優良な都市のストックとなるべき建築群が、現在では都心の衰退を招く要因ともなっている。現状の防火帯建築群を新たな都市の活性化に寄与できるように、スクラップアンドビルドによらない、10年から20年の短期間に活用する方法の提案を求める。

この課題は、対象敷地を「吉田町」、「馬車道」、「弁天通り」の所と。3ヵ所としているので、その中の1つに対して街区と周辺の街の特徴、防火帯建築に対しての調査・分析を行い、課題となっている下記のプログラムを前提とした提案を求める。提案内容には、単体の建築の再生だけでなく、その建築を中心とした街区全体や周辺の街へも波及する都市デザインの要素も含むものとする。この課題では3人のグループで行うために、メンバー相互のモチベーションの調整や役割分担など充分なコミュニケーションを行いながら提案をまとめプレゼンテーションすることを求める。

1:グループサーべイ
  街の特徴・街区の調査分析をパネルにまとめて発表する
2:防火帯建築再生提案
  対象の街区の防火帯建築に対してクリエーターズ・ビレッジ

敷地条件
◇敷地A 馬車道
敷地面積:886.3u
建築面積:679.91u
用途地域:商業地域
建 蔽 率:80%
容 積 率:700%

◇敷地B 弁天通り
敷地面積:919.8u
建築面積:830.58u(公社)、1019.03u(3丁目)
用途地域:商業地域
建 蔽 率:80%
容 積 率:600%

◇敷地C 吉田町
敷地面積:953u
建築面積:239.96u(第1)、369.90u(第2)
用途地域:商業地域
建 蔽 率:80%
容 積 率:600%

設計条件
 ・構   造:鉄筋コンクリート造の建物である。増築・改築は自由な構造とする。
 ・規   模:それぞれの敷地の建築面積を基準として増築・減築を行う。
 ・必要諸室:下記を参考としますが、適宜提案しても可とする。
     a.公開ギャラリー・ホール
     b.ロビー
     c.図書コーナー
     d.会議室
     e.クリエーターズ・ハウス(工房+住居)
     f.受付・管理事務室
     g.共同浴室(各戸に設けても良い)
     h.その他

M.Ohide , M.Konno , K.Shibuya
M.Asami , R.Tanizaki , M.Chiba
S.Konishi , M.Soneda , H.Kagesawa
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