建築デザインV・同演習 
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しております。
ON OFF 「森の家」
課題主旨

 現代社会では、人口の多くが都市に暮らすようになり、核家族化も進んでいる。日常の都市での生活は、密度の高い「ONの時間」を過ごしている。その為に、週末などの時間は、その日常から開放され自由な「OFFの時間」を求め、日常とは異なった趣味などの活動を屋外ですることになる。
 自然豊かな環境に接することによって、私たちは、時間の流れ、身体感覚、人と人との関係などを再認識したり、取り戻すことができる。そこで週末などの短期の期間に、家族や親しい仲間と一緒に、自然豊かな森林の中で生活する「森の家」を課題とする。
 敷地は、秦野市の森の中とし、清流に接している緩やかな傾斜地とする。計画に当たっては、この清流を取り込む、森林の一部を伐採するなどできるが、自然破壊を最小限に留めるように配慮すること。
 施設は、親しい仲間5〜6人と一緒に生活できる空間を確保し、森林を活かした活動の拠点となるようにする。したがって、個人の最小限のプライバシーが確保できればよい。また、食事は、皆で一緒に料理をしながら会食できる場を設ける。また、森の清流の水を使って仲間と一緒に入れる温浴施設を計画する。計画に当たっては、森の中で自然に接して活動する拠点なので、屋内外の活動をよく考え、それらの活動に必要な空間のスケール感をつかむこと。そして、自然(森)に対して人・建物ともに積極的に関わっていく装置としての建築の新しい可能性を提案してもらう。

敷地
 ・神奈川県秦野市
 ・1000u程度 緩やかな傾斜のある森林 清流に接している

建築条件
 ・構造自由 2階以下
 ・最高高さ 10m

建築規模
 ・交流スペース(30〜50u)
 ・宿泊スペース(30u)
 ・水回り、他(15〜20u)
 ・合計 80u(min)〜100u(max)程度
 ・ただし、屋外スペースは、これに含まない

施設内容
 ・自然の中での暮らしなので、暖炉・展望デッキ・バーベキューテラス・趣味スペースなどは
  自由に設定して提案すること
 ・滞在者全員の個室は必要ではない

その他
 ・駐車スペースは敷地近辺にあるので計画しなくてよい
 ・アプローチも考慮すること
S.Nemoto
K.Watanabe
M.Yokouchi
S.Shiono
K.Sugiyama
Y.Kawasaki
N.Hagiwara
Y.Ikeda
K.Masuzawa
H.Sasaki
S.Yaita
H.Masuda
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