建築デザインV・同演習 
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しております。
ON OFF
weekend house -スケールの把握・斜面に対する計画-
課題主旨
人はなぜ、weekend houseを欲するのか。
東京は時間の流れが速いと言う人がいる。普段、『ONの時間』の密度が高い生活を送る人ほど『OFFの時間』を渇望するのではないだろうか。自然の中に身を置くことで、時間の流れ、身体感覚、人と人の関係などを再認識したり、取り戻したりすることができる。
しっかりと睡眠をとることが翌日の活力に繋がるのと同様に、しっかり『OFFの時間』を過ごすことによって、『ONの時間』を充実させることができるのである。
ただし、『OFF』とは活動の停止を意味するものではない。むしろ、現代人にとって非日常となってしまった自然環境に対し、積極的に関わっていくための装置としての建築を期待している。

敷地
 長野県南佐久郡の分譲別荘地(都心から車で2時間半)
建築規模
 ・間口25.75m、奥行き45m、1158.75u、351坪
 ・建蔽率  20%
 ・容積率  40%
 ・構造等  2階以下、地下室は可能

設計条件
 ・東側に8m道路
 ・奥行き方向に緩やかな勾配あり(道路から奥行き45mで約5m上る)
 ・一面に樹高15〜20mの唐松が自生し、白樺、もみが点在する(模型上15mで表現)
 ・周辺も同様の規模で区画された分譲地が並ぶが、特に南側が空き地となっており、将来にわたり人手に渡る可能性が無いとされる
 ・冬季積雪100cm程度、気温25℃〜−25℃(建築の基本性能を考慮)
 ・周辺環境と調和する仕上げ材、色彩計画とすること
 ・全員の寝室が必要なのではなく、5〜6人の滞在を標準とする
 ・具体的生活像の設定は各自が想定し、発展させて欲しい
 ・滞在者:曾祖母、祖父母、夫婦、娘5歳と10歳、親族、友人
 ・条例等:高さ10m以下、建築限界線は隣地及び道路境界より5m以上の後退
 ・設備等:生活に必要な設備を設ける

その他
 ・駐車スペース2台以上
 ・極力現状の植生を変更しないように努めること
 ・各分譲地に温泉の供給があり、露天風呂などを計画に盛込んでも良い
 ・土地の傾斜を活かした計画とすること。
S.Kato
T.Shibuya
A.Hamada
H.Kujirai
M.Soneda
K.Taguchi
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