建築設計論U・同演習 
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しており、
ここで提案されている案は全てフィクションです。
Kawasaki Art Center

課題内容

 この秋、新百合ヶ丘に川崎市のアートセンターがオープンしました。

 第二課題ではこのアートセンターを皆さんに設計してもらいます。敷地は新百合ヶ丘駅から徒歩4分の交通量の多い交差点の角地にあり、背後には緑地保全区域に指定されている丘があります。川崎アートセンターとは小劇場、映画館、コラボレーションスペースからなる複合施設です。これらの3つのスペースが単に併設されている関係ではなく、相互に有機的に関係をつくり、相乗効果を生み出し、アートセンターに要求されている芸術を‘創る’、‘育てる’、‘楽しむ’機能を発揮することを期待します。

 すでに建物は建っていますが、既存のアートセンターのデザイン、計画にとらわれずに、自由に発想してください。

 また計画の自由度を上げるために、敷地を現在の建物の敷地より西側に少し広げています。

 劇場や映画館は遮光性や遮音性が要求されるため、壁で閉ざされた中身が見えない箱になりがちですが、今回のような小規模なものであれば、実験的な試みも許容されると思いますので、既成の劇場や映画館の概念にとらわれずに、地域に開かれた新しいタイプのホールのコンプレックスを提案してください。

敷地及び周辺条件
 敷 地 面 積 : 約3,256u(東側道路より10mの壁面後退あり)
 用 途 地 域 : 商業地域
 建 蔽 率  : 80%
 容 積 率  : 400%
 接道道路幅員: 南側道路 23m、東側道路 16m
 そ の 他  :  準防火地区  電気・ガス・水道完備

建築概要
 構 造  : 鉄筋コンクリート構造または鉄骨造
 規 模  : 2,500u程度 2,000u〜3,000u
 階 数  : 3階建て程度
 必要所室: 以下を参考としますが適宜考えて提案も可
  a.小劇場 主に演劇のためのホール(200席程度)  500u程度
  b.映像ホール(映画館)(100席程度)           170u程度
  c.エントランス                        適宜
  d.カフェ                            適宜
  e.楽屋                           18u×3室
  f.工房                            170u程度
  g.コラボレーションスペース                 適宜
  h.録音室                          35u程度
  i.映像編集室                        20u程度
  j.研修室                           25u程度
  k.事務室                          50u程度
  l.倉庫、機械室、トイレなど                 適宜
  m.その他 必要と思われるもの

D.Nakamaru
T.Watanabe
K.Rikiishi
S.Imaizumi
Y.Tamura
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