課題内容
建築の設計において、public(公共)は欠かせない概念の一つである。社会生活を行う上において、無意識に使用している施設全てにpublic(公共)は存在している。この課題は、住宅地と商業が入り交じった場所である代官山に敷地を選び、最も日常的な文化的接点である本屋を題材として、公共とはなにかを考えることを目的とするものである。
現在の本は、文化の根元的メディアとして数百年の歴史を持っている。しかし、この伝統的メディアは、デジタルメディアに急速に取って代わられつつある。現在の本が全てデジタルに取って代わられる考える専門家は少ないが、その関係性は大きく変化していくに違いない。最近では、デジタルメディアに対して、プリントメディアという言葉が使われるようになり、その流通システムも、アマゾン(amazon.com)に代表されるように、急激な変化をとげている。本屋は、もはや単なる本の物流拠点としてだけではなく、様々な機能・役割が付加された新しい公共性を獲得しつつあるのかもしれない。
以上の様な現状をふまえた上で、最先端のおしゃれな街でもある代官山に、あなたが考える新しい時代のプリントメディア・サービス施設を提案し、これからのプリントメディアと都市生活の新しい関係を記述して欲しい。
(補足)
これからの時代の本屋の在り方を、「ブックサービス」をキーワードに考えること。
ブックショップスペース以外に、ワークショップや講演などに使われる小ホール(100〜200人)やカフェなどを設けること。
これからのプリントメディア・サービスに相応しいプログラムはどんなものか?を考え、public(公共)の本質に迫ること。
敷地条件
・東京都渋谷区
建築条件
・構造自由。階数自由。
建築規模
・延床面積1500u程度
施設内容
・ブックショップ機能
・小ホール機能(100〜200人)
・展示情報機能
・カフェなど
・管理機能(事務室、従業員控室、倉庫、トイレ)
・搬出入・荷さばき室、機械室(述床面積の7%)
・搬出入経路を考慮し、周辺環境も含めた提案を必ず行うこと。
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