建築設計論U・同演習 |
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しております。 |
Fire Station |
課題趣旨 横浜山手の高台に消防署の出張所を計画する。 消防署は、公共施設の一種ではあるが、24時間365日交替で勤務し、火災・事故現場等に急行する必要がある消防・救急隊員の仕事場であり、基地である。従って計画に際しては動線計画に合理性と機能性が求められる。一方、消防署は地域のランドマークとしても重要で、単なる景観的シンボルであるに止まらず、大災害の際には救助活動の拠点・基地として住民の心の拠り所ともなる。 この敷地は周囲も元町公園、外人墓地、山手資料館、聖公会山手教会、港の見える丘公園に囲まれ、山手地区らしい西洋館も建ち並ぶ山手本通りに面している。また崖下に関内から伊勢佐木町さらにはみなとみらい地区を一望できる。このような敷地ゆえ、景観への配慮も必要となるだろう。実際この地域は風致地区ならびに景観保全区域に指定され建築には厳しい条件が課されている。今回はこれらの規制の大部分は提要しないが、建物の絶対高さは12m以下(訓練塔を除く)とし、建蔽率は60%、容積率は150%とする。また敷地が傾斜地であることにも留意すること。 要求諸室面積 車庫 120u 【消防車(2.5m×8m)2台、救急車(2.5m×6m)1台の駐車スペースを設ける。】 着装室 20u 仮眠室 40u 事務室 40u 休憩室 30u 食堂・調理室 30u 便所 20u 風呂 20u 倉庫 20u 機械室 40u 会議室 40u その他 180u その他屋外にホース等メンテスペース(約30u〜50u)を付属させ、訓練塔(高さ10〜15m程度)を設けること。 |