建築設計論T・同演習 
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しております。
Multi Layered Architecture
-as a Corporate Style Building-
都心に建つ企業スタイルを表す多層建築の在り方
課題内容
 20世紀が獲得した最大の建築的発明のひとつに「多層建築(高層ビル)」があげられるだろう。図書館・美術館・学校といった機能によって類型化された旧来の建築タイプとは異なり、「多層建築」のみが都市との関わり合いによって作り出された新しいビルディングタイプであるからである。多層建築の機能は、一般的にオフィスであるが、この機能もまた20世紀の産物の一つであると言って良い。こういった認識を踏まえて、この課題では銀座中央通りに面した敷地に、想定した企業スタイルを表す多層建築を考えてもらいたい。ここでは、周辺都市環境との関係性、低層部の足元周りの計画、構造と計画の整合性、企業を想定した建築企画立案とそのデザイン提案などが求められている。
 企業スタイルを建築で表すことは、他の建築との違いを意識することである。同様に、敷地の条件や計画の条件を考えることは、他との差異を測ることに他ならないし、デザインすることもまた、他者との違いを表現していくことでもある。
ガラスの箱ではない、新しい多層建築の在り方を提案して欲しい。

・敷地 
東京都中央区銀座

・敷地面積 
702.8u

・設計条件 延床面積:7000u前後
       
構造形式:自由 (鉄骨造、SRC造)
       
高さ   :地下1〜2層、地上10〜15層 (最高高さ60m)

・必要諸室  
以下を目安にして、必要諸室と面積配分を決定
     ・低層部分 :
地下1階から5階は、選定した企業スタイルに関連した商業スペースを各自設定。
          
    ギャラリー・ショールーム・カフェなど中・高層部分との関連を考慮する。
     ・中層部分 :
レンタブル比75%前後の基準階を持つオフィススペース等を設定。
               各自が想定したキーテナント1社が使用する。
     ・高層部分 :
自由提案 (文化施設・レストラン・ゲストハウスなど)
     ・機械室  :
面積の7〜10%確保
     ・駐車場  :
敷地外で確保するものとするが、搬出入動線や駐車スペースは確保する。
     ・EV    :
台数を資料集成などから想定する。必要な場合は、搬出入用のEVも1台設ける。
     ・階段   :
避難階段として区画された直通階段を2つ以上設けること
S.Ishida
S.Watanabe
Y.Mizuno
H.Imura
K.Yoshida
Y.Ogasawara
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