建築設計論T・同演習 
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しております。
Aoyama Design Center
課題内容
 日本は、ファッション、建築、グラフィックなどで世界的に活躍するデザイナーを数多く輩出している世界でも有数のデザイン先進国である。にも関わらず、そういったイメージが社会的に浸透していないのは、デザイン文化を根付かせるインフラが整備されていないからに他ならない。アメリカ・イギリス・イタリア・フランス・ドイツなどでは、文化的な営みを政治的にサポートする仕組みがあり、それらの受け皿として様々な支援施設が存在している。一方、日本では、名古屋に第3セクターによる国際デザインセンター(http://www.idcn.jp/)があるが、東京では建築関係のOZONE(http://www.ozone.co.jp/)、東京Designセンター(http://www.design-center.co.jp)などの民間施設があるだけである。
 一方、デザイン関係の協会には、パッケージデザイン協会・サインデザイン協会・ディスプレイデザイン協会・テキスタイルデザイン協会・インテリアデザイナー協会・ジュエリーデザイン協会・インダストリアルデザイナー協会・クラフトデザイン協会・グラフィックデザイナー協会・インテリアプランナー協会・デザインコンサルタント協会・商環境設計家協会・インテリアファブリックス協会・日本流行色協会・国際デザイン交流協会など沢山の団体が存在し、個々に活動を行っており、それらの相互交流は少ない。
 こういった状況を受けてファッションやデザインの中心地である南青山を敷地として、Aoyama Design Center(青山デザインセンター)を設計してもらいたい。ここでは街全体を展示空間と捉え、アーカイブや情報センターなどの比重が高いprogramを想定している。programを積み上げ、空間のデザインへとつなげる力、そして都市を読み、街並みへ対応する力が求められている課題である。

・敷地面積 約1843u
・設計条件 延べ床面積:4000u程度
        構造形式  :S造、RC造、SRC造など
・必要諸室 
下記を基準面積として、提案を行うこと。(提案に応じて変更してよい)
     ・情報センター部門 :1000u
          
(閲覧、開架書庫+閉架書庫、レファレンス、複写サービス、個室、共同研究室等)
     ・アーカイブ部門 :150u
          
(資料:模型、図面、スライド、ビデオ、DVD、CD、MD、MO、その他)
     ・情報処理センター :120u
          
(アーカイブ情報の入出力及び、配信サービス機能)
     ・ブックショップ :120u
     ・ホール(200〜300人) :300u
(AV機能を有する)
     ・ギャラリー(展示機能等) :600u

     ・ワークショップルーム :300u
          
(120u×1室、60u×2室、アトリエ兼講師控室30u×2室)
     ・管理部門 :200u
          
(事務、館長室、会議、受入れ・整理、製本)
     ・レストラン・カフェ :150u
     ・集会室 :80u
          
(40u×2室)
     ・研究室 :40u
          
(20u×2室)
     ・機械室 :300u
          
(空調+電気)
     ・その他、通路、休憩ラウンジ等、階段、便所、EV、屋外展示スペース等を適宜設ける。
H.Chikuma
T.Sakakura
T.Sakata
Y.Mizuno
M.Nakamura
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