建築デザインU・同演習 
素材と形態(線材による構成)
これまでの課題からも分かるように、形や空間は、用いられた材料から決定的な影響を受けます。例えばひと口に「四角錘」と言っても、いざその材料が巨大な岩を切り落としたものであれば、エジプトのピラミッドのような造形物になり、また、ガラスと鉄枠の組み合わせを用いたものであれば、パリのルーブル美術館の中庭に増築されたエントランスのようになります。同じ「四角錘」でも、両者の仕組みはしくみはまったく異なっており、また、それぞれの空間の質も互いにまったく異なります。

例えば、巨大な岩で作られた前者の「四角錘」は、重厚で威圧的なまでの壮大さ・重々しさと不透明さに満ち満ちていますが、後者は軽やかで自然光がその内部にまで到達します。

このような素材と形態との関係とを踏まえ、今回は特に、線的な性質を持つ材料の特製を生かした造形に取り組みます。

■目的
・線材(軸材)の特性を理解し、それを生かしながら空間を構成する方法をつかむ。

■方法
さまざまな種類の線材を用いて、最終的に、1.5リットルのペットボトル(約1.5kg強)を載せても壊れない強度を持った構造物を制作する
T.Saito
D.Nakamaru
M.Takada
S.Hagino
Y.Uchino
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