建築設計論T・同演習 
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しております。
Japan Institute of Architect
課題内容
 海外には、地域の様々な建築情報やネットワークを得ることができる建築情報センターのある都市がある。また、建築に関する展覧会や講演会などが定期的に行われ、まさにその国の建築情報の中心施設として位置づけられている施設もある。代表的な施設としては、LondonのRIBA(Royal Institute of British architect)やRotterdamのNAI(Netherland Architecture Institute)などがあげられるだろう。
 日本においては、日本建築学会(AIJ)と日本建築家協会(JIA)がその役目を担っているが、残念ながら、情報センターや情報発信基地としての役割は十二分に果たせておらず、民間のギャラリーにその多くを依存しているのが実状である。建築図書館もまた、充実したアーカイブとよべる場所は少なく、東大などが持つ建築学科図書室などに重要な資料が分散している。建築図面のアーカイブについても同様であり、世界をリードする建築家を数多く輩出している国日本としては、心許ない状況である。
 こういった状況を受けて、建築家(槇文彦)の作った町並を持つ代官山を敷地として、JAPAN Institute of Architect(建築家協会)を設計してもらいたい。Instituteという言葉が示すように、アーカイブや情報センターなどの比重が高いProgramを想定している。Programを積み上げ、空間のデザインへとつなげる力、そして都市を読み、街並みへ対応する力が求められている課題である。

・敷地 東京都渋谷区猿楽町(東急代官山駅下車数分) 代官山ヒルサイドテラスA棟+B棟+駐車場
・設計条件 延べ床面積:4000u程度
        構造形式  :S造、RC造、SRC造など
・必要諸室 
下記を基準面積として、提案を行うこと
     ・建築図書部門 :1000u
          
(閲覧、開架書庫+閉架書庫、レファレンス、複写サービス、個室、共同研究室等)
     ・アーカイブ部門 :150u
          
(資料:模型、図面、スライド、ビデオ、CD、MD、MO、HD、その他)
     ・情報処理センター :120u
          
(アーカイブ情報の入出力及び、配信サービス機能)
     ・ブックショップ :120u
     ・講堂 :300u
          
(200〜300人、AV機能を有する)
     ・ギャラリー(展示機能等) :600u
          
(300u×1室、150u×2室程度を想定)
     ・ワークショップルーム :300u
          
(120u×1室、60u×2室、アトリエ兼講師控室30u×2室)
     ・管理部門 :200u
          
(事務、館長室、会議、受入れ・整理、製本)
     ・レストラン・カフェ+厨房 :150u
     ・集会室 :80u
          
(40u×2室)
     ・研究室 :40u
          
(20u×2室)
     ・機械室 :300u
          
(空調+電気)
     ・その他、通路、休憩ラウンジ等、階段、便所、EV、屋外展示スペース等を適宜設ける。
N.Takaoka
M.Kimura
T.Moriya
A.Iizawa
A.Yokomizo
T.Machida
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