建築設計論T・同演習 |
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しております。 |
Multi Layered Architecture 都心に建つ高層建築 |
課題内容 20世紀が獲得した最大の建築的発明のひとつに多層建築「高層ビル」があげられる。図書館・美術館・学校といった旧来のプログラムによって類型化された建築とは異なり、多層建築「高層ビル」のみが、都市との関わり合いによって作り出された新しいビルディングタイプであるというわけである。多層建築の機能は、一般的にオフィスであるが、この機能もまた20世紀的産物の一つであると言って良いだろう。 こういった認識を踏まえて、この課題では青山通りに面した敷地に高さ60mの多層建築を考えてもらいたい。ここでは、周辺都市環境との関係性、低層部の足元周りの計画、構造と計画の整合性、テナントを想定した企画立案とデザイン提案などが求められている。ガラスの箱ではない、新しい多層建築の在り方を提案して欲しい。 ・敷地 東京都港区北青山3-11(営団地下鉄表参道駅徒歩1分、紀ノ国屋International横) ・敷地面積 1,610u ・用途地域 商業地域(路線30m)、第1種住居地域・第3種高度地区 ・容積率 商業地域700%、第1種住居地域300% ・建蔽率 商業地域100%(防火・耐火)、第1種住居地域60%+10%(角地)+10%(防火・耐火) ・接道条件 南東側40m、北東側3.5m、北西側4.4m(但し、北東側は6mに拡幅する) ・設計条件 延べ床面積:10,000u程度 構造形式 :自由(鉄骨造、RC造、混構造) 高 さ :地下1〜2層、地上15層(最高高さ60m)程度の高層建築 ・必要諸室 ・低層部分 :地上1〜2階は、キーテナントに関連した商業スペースを設定 ギャラリー・ショールーム・カフェなど高層部分との関連も考慮する ・中層部分 :5〜11階は、レンタブル比75%前後の基準階を持つオフィススペース 各自が想定したキーテナント1社が使用する。基準階面積は600u前後 ・高層部分 :12階〜14階は、自由提案(文化施設・レストラン・ゲストハウスなど) ・機械室 :面積7〜10%確保 ・駐車場 :敷地外で確保するものとするが、搬出入動線や駐車スペースは確保する ・EV :台数を資料集成などから想定する 必要な場合は、搬出入用のEVも1台設ける ・階段 :避難階段として区画された直通階段を2つ以上設けること 以上を目安にして、必要諸室と面積配分を決定 |