建築デザインW・同演習 |
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しております。 |
Another 9 tubo house もうひとつの9坪ハウス |
課題概要 「9坪ハウス」プロジェクトは、建築家・デザイナーによる優れた住宅デザインを商品化し流通させる新しい事業モデルである。従来からの受注設計型(オーダーメイド)ではなく、優れた建築家・デザイナーの手による住宅を、家具や車などのプロダクトを買うようにそのまま気軽に購入できる仕組みであり、ユーザーに対して良質なライフスタイル・住空間を手に入れる機会を広げると同時に、建築家・住空間デザイナーにも新しいデザインチャンスを提供するものである。 今回の課題は、このプロジェクトのアカデミックプログラムとして、一人の建築家として魅力的な「商品」としての9坪ハウスを提案してもらうものである。 「9坪ハウス」の原型は1952年に建築家故増沢洵氏により建てられた自邸「最小限住居」である。5.4mキューブの中に生活に必要なものがコンパクトに納まった住宅である。 今回配布する参考資料は、デザイナー小泉誠氏によるリメーク版「スミレアオイハウス」(1998年竣工)の図面である。 (9坪ハウス小泉誠 SAH_TYPE1) 下記のような9坪ハウスの5つの特徴を活かして商品としての魅力を高めてもらいたい。 1・ 平面は正方形(3間-5.5m×3間)のプランとする ⇒汎用性と美学 2・ 3坪の吹き抜けを設ける ⇒空間の連続性 3・ 外形は14.8尺(約4.5m)の切妻屋根 ⇒単純性・合理性 4・ 丸柱を使う ⇒構築性・柔らかさ 5・ メインファサードには開口部を設ける ⇒比率・内外の一体化 |