建築設計W 
注:本課題は大学の授業の一環として実際の敷地を想定して出題しております。
大磯タウンリソースセンター
課題内容
 東海道の宿場町として栄えた大磯町は、明治初期に初代総理大臣、伊藤博文公が居を構えたことにより各界名士の別荘地として全国に知られました。我が国で最初の海水浴場が開設された照ヶ崎海岸など豊かな自然と古い歴史に培われ、多くの文化遺跡や観光資源に恵まれています。大磯町では、これら固有の地域資源を生かして、ネットワークすることより、個性的なまちづくりを目指してタウンリソース・センターを設立することとなりました。この施設は1箇所のベースと数箇所のサテライトから成り、それら点在した施設が繋がることによって機能します。
 タウンリソースセンターは、地域社会の人々の生活と、そこの自然環境、社会環境の発展課程を史的に探求し、自然遺産および文化遺産を現地において保存し、育成し、展示することを通して、まちづくりに寄与することを目的とする施設です。これは、行政と住民がともに構成し、つくり、運営していく「道具」です。そして、これは住民が住民が自らがつなぎ止められている地域への説明を得るために見つめ合う「鏡」であり、来訪者に自分たちをよりよく理解してもらえるよう差し出す「鏡」でもあります。

■タウンリソース・センターの広域的配置計画
 大磯町の歴史や地域資源を理解した上で、そのコンテクストに適合するまちづくり戦略を設定し、その戦略に基づいてベース施設とサテライト施設を町内に広域的に配置する。それらを住民や来訪者が使用するためのネットワーク法も提案すること。

■ベース施設
 大磯町に残存する旧家ゆかりの別荘建築を増改築することで整備する。

■サテライト施設
 まちの中に2〜3箇所のサテライト施設を設置する。
 それぞれの施設は配置される場所の特性を生かした機能を持つこと。

敷地条件 

・敷地面積   サテライト施設は各自の敷地選択による
・延床面積   サテライト施設は各150〜200u
・構造形式   自由(RC造・鉄骨造・木造など)
・用途地域   指定の地域に関わらず本施設は建築可とする。
・建ぺい率   所定の建ぺい率を順守のこと。
・容積率     所定の容積率を順守のこと。
・都市計画   防火地域、度地区、風致地区、地区計画等の
          都市計画上の規制は特に考慮しなくてよい。
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